top of page
  • 執筆者の写真のじょみ

強く儚いもの





未だ理解不能で困惑している。





はじめの電話の最後に

昔みたいに 愛してるよ、と言ってきて

のぞみはひとりでも大丈夫だよね、と何度も言いながら泣き始めて

さよなら、元気でね、死んじゃダメだよ、と。






この場面がフラッシュバックするだけで、心臓が爆発しそうになる

血の流れが一瞬止まって、再び流れ出す瞬間に身体が出せるだけの憎しみや後悔やらの負の感情が溢れ出る






彼はなにがしたかったのだろう?みっともないよ

引き止めて欲しかったのかな

でも2回目の電話で引き止めようとしたら  全力で振り払ってきたよね






死んじゃダメだよ、とかも、正直やめてほしい

死んでほしくないなら、側にいてよ

この別れで死んでやろうなんて1ミクロンも思っていないけれども

わたしが死んだらとんだ後悔でもしてくれるのかね






なんなら殴られて欠点を罵倒されて捨てられる方がまだ良かった

こんな心理戦みたいな、どれだけこいつの心を傷つけて終われるだろう、みたいな

複雑な手段を使われるのなら、シンプルに暴力が良かった






空港から飛び立って、飛行機の居場所がバラナシじゃなくなった瞬間

止まっていた時計が一針動き始めたかのように

フラッシュバックしては、ただただつらい






悲劇の渦中のヒロインはもうしばらく続く









↓ぽちっと応援お願いします!↓


最新記事

すべて表示

1/3

bottom of page